税込4万円以下ながら、妥協ないスペックが魅力的なHP 15s-eq1000。
HP 15s-eq1000
Full HD液晶×SSD×AMDのミドルクラスCPU搭載で、日常使用にはオーバーなほど。
使い勝手にはかなり満足なのですが、不満ポイントが１つあるのであわせてレビューします。
他の方のレビューでも高評価を得ていて、使い勝手に期待が持てそうですが、実際にほぼそのとおりです。
パッケージ
HP 15s-eq1000は、ヤマト運輸から送料込で出荷されました。
無機質な茶色の段ボール箱で、hpロゴが大きく印刷されていてひと目で見て分かります。
保証書は、外側のビニール袋にはいって貼り付けられているので、届いたらなくさず保管必須。
梱包材は最小限ですが、しっかり守られていて省エネにもなっています。
取り出すときにもすぐ取り出せて、企業での大量導入時にもセットアップが楽です。
付属品に関しても最小限で、とってもシンプル。
ゴミが少なくて済む上に、環境にも優しく、保管スペースも削減できます。
HPパソコンナビは、日本HPの個人向けPCを買うとついてきますが、モデルによっては省かれています。
デザイン
まっさらな清潔感のあるホワイトですが、少しマットな質感で目に優しいです。
上面には、HPの鏡のようなメッキされたロゴがあり、ちょうどいいアクセントになっています。
4万円でお釣りのくるPCと思えない高級感があります。
裏側には、滑り止めのゴム足が2本のラインを構成するデザイン。
奥側には、排熱孔のメッシュ部があり、フル稼働すると弱い温風が出てきます。
ネジ穴はこのタイプとしてはかなり少なく、一見すると2本しか見当たりません。(ゴム下に6本)
画面側はフレームもブラックアウトされて、没入感があります。
キーボード側は、全体がホワイトで統一されていて、きれいなツートンカラー。
テンキーもあるので、無駄なスペースがほとんどなく、スッキリしたデザインです。
隣には、Logicool MX ERGOというトラックボールを並べてみました。(M575もおすすめ)
スペック
- model: HP 15s-eq1000
- CPU:AMD Athlon™ Silver 3050U
- GPU:Radeon™ (※APUなのでCPUに統合)
- RAM: 4GB (DDR4-2400MHz)
- Storage: SSD 128GB (SATA-3 M.2)
- LCD: 15.6inch wide IPS (1920×1080)
- HDMI 出力端子×1
- SuperSpeed USB Type-A 5Gbps ×2
- SuperSpeed USB Type-C® 5Gbps ×1
- ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1
- LAN: IEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)
- Bluetooth5.0
- Weight: 1.6kg (電源込1.9kg)
- Battery: 11時間
使い勝手
フルHD×ノングレアなので、作業が捗る
5万円以下のノートPCとしては、この機種がダントツで優れているのが液晶画面。
Full HD(約200万画素)なので、文字が潰れずに読めますし、動画を観るのにもちょうどいい感じ。
しかも、ブラウジングや事務作業に使いやすいノングレア(非光沢)液晶で、反射が少なく見やすいです。
グレア(光沢)液晶のほうが、店頭では一見きれいに見えるのに、非光沢にしたところも高評価です。
デザインが今風で、安物感がない
2～3万円で購入できるノートPC(Chromebookも)では、「いかにも安物」なデザインも多いです。
太いベゼルや、必要以上に分厚く、雑な仕上げのプラスチックなど、野暮なデザインとはこのHPは無縁。
”薄くて、今風のデザインのノートPCがほしい”というニーズには、きちんと応えられていると思います。
おしゃれな飲食店・店舗の事務用に置いておいても、決して違和感はないです。
ローエンド価格で、ミドルレンジの動作性能
AMD Athlon™ Silver 3050Uを搭載しているので、CPU性能はぶっちぎり。
4～5万円台のPCで採用が多いIntel Celeronと比べると、約２倍のスコアと叩き出しています。
Passmarkで概ね2,500を超えていれば、日常使用でストレスを溜めることはほぼ皆無と言っても大丈夫。
9万円もするFMV LIFEBOOKではCeleron 4205U搭載で1,300点で、カツカツな動作。
お値段半額以下で4万円のHP 15s-eq1000だと、2.5倍速の3,201点です。
意外と軽いのでホームモバイルに最適
HP 15s-eq1000の重量は、実測値で1,597gでした。ACアダプター込だと1,878g。
軽量×高性能で有名なLG Gram 16だと、1,190gくらいの軽さなので敵いませんが、価格は5倍ほど。
4万円で買えて、スペックもそこそこで、デザインにも無理なくまとめて、この1.6kgならかなり優秀。
5年ほど前のノートPCなら、15インチクラスは2kg超が珍しくなかったので、かなり軽く感じます。
テンキーが使いやすい
15インチPCなら絶対につけてほしいものといえば、テンキー。
癖のない排列で、しっかりとフルサイズのテンキー搭載なので使いやすいです。
数字の入力にテンキーは必須なので、キーレスポンスも含め良好なHP 15s-eq1000はおすすめ。
SSD換装可能なのが好き！
日本HPのノートPCを愛している理由の一つが、整備マニュアルが公開されていること。
なお、DRAMは、DDR4-2666。
SSDは、128GBならSATA-3接続で、256GB以上だとPCIe(NVMe)接続されています。
自分で分解してしまうと保証が効かなくなるので、おすすめこそできませんが、私はやります。
詳しく知りたい方は、”HP 15-e1000 Laptop PC series Manuals“の”Maintenance and Service Guide”を参照してください。
注意：メーカー保証がなくなるので、分解・換装・造設等は、自己責任で行ってください。
DRAM(メモリ)を増設してみた
PATRIOT社製のPSD48G320081SというDRAMを購入して、増設してみました。
4GBに加えて8GBの造設になるので、4GB分はシングルチャネル動作にはなりますが問題ありません。
ただ、原因不明ですが、ハード側で12GB認識していても、Windows側では10GBとして認識されてしまいました。
16GBへの造設を試みている方は注意するか、残りを仮想メモリーとして使う準備をしたほうが良さそうです。
選んだメモリの規格
・サイズ：SODIMM
・規格：DDR4 3200MHz PC4-25600
・容量8GB
ポートの多さが魅力的
コスト削減のため、端子を極力減らしがちな最近のノートPC。
HP 15s-eq1000なら、HDMI出力、USB(Type-A)×2、USB Type-C ×1、音声入出力と盛りだくさん。
レガシーなD-Sub(RGB)や、有線LANは流石に省略されていますが、使う機会がめっきり減りましたよね。
今使うポート＆これから必須のType-Cを抑えたところが、長く使えるノートPCのポイントです。
改善してほしいところ
納期の連絡がいい加減。納期は守って欲しい
製品そのものではなく、日本HPに対しての不満です。
当初は1月下旬に納入予定だったのに、2月上旬→下旬→3月上旬→中旬と予定がころころ延期されました。
最終的には2月下旬に納品されたのですが、公式サイトのチャットボットを開くたびに納期が延期されるのは、納期がいつになるのか信用できなくなりました。(結果的には、注文した8月からカウントすると約半年待ちました)
今日明日すぐに必要というわけでなくても、このような姿勢はビジネスとしていかがなものかと思います。
日本HPのPCはとても好きで、今までに個人用でも10台近く導入してきています。
そして、今回のような不快な経験は初めてとはいえ、少なからず不信感を持ちました。
(私の納期予定が3月中旬になっても、公式通販のでは2月下旬以降に納品可と表示されたまま)
コロナ窩の影響で物流・供給が不安定なのはやむを得ないのは承知していますが、コロコロかわる納期には不安にさせられました。
感想：買ってよかった。安心できる品質。
HP 15s-eq1000を購入して、感じたのは「かけるべきところにコストを掛けている」ということ。
あればいいけど、あまり使わなかったり、使い勝手に大きな影響がないパーツは結構省かれています。
例えば、USB-PD、バックライトキーボード、数十g単位の徹底した軽量化、高画質カメラはありません。
逆に、CPU性能・SSD搭載・高画素で見やすい液晶など、本当に大事なポイントに投資されています。
購入するには？
売れているので、扱っているお店は多いです。
他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
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