【長期レビュー】NVMe対応SSDケースはELUTENG製が最良

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NVMe対応のM.2 SSDが余ったなら、ケースを買って外付けSSDにしてしまいましょう。
とはいえ、NVMe対応のSSDケースの選び方が意外と難しく、2千円前後で買えるものは限られます。
今回は、ELUTENG製 RTL9210Bを購入してみたら、思いの外デザインも使い勝手もよかったのでレビューしてみます。

ELUTENG RTL9210B
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • NVMe対応なのに安価(2,000円台)
  • デザインがシックで格好いい
  • 放熱性が優れている
  • SATAとNVMEに両対応
デメリット
  • SSDを固定するネジがプラスチック製
  • マニュアルの日本語が少し怪しい
目次

パッケージ

Elutengロゴをあしらったコンパクトな白い紙製パッケージです。
ちょっと安っぽい感じもありますが、もともと安いので気にしないことにしましょう。

付属品は少し多め

最近のガジェットとしては珍しく付属品がみっちり詰まっています。

デザイン

軽量なアルミ製ボディーに、つや消しされたマットブラックの本体は結構かっこいいです。
上面中央のELUTENGロゴは控えめなので、そこまで悪目立ちせず、許容範囲内だと思います。

背面もシンプルで、放熱性も考えつつも余計なカットが入っていないデザインです。
サイドにはカバーのロックスイッチ、反対サイドにはUSB type-Cポートがあります。
カバーを外したら、すぐにSSDを脱着できる構造になっているので、外付けSSDケースとしてだけでなく、M.2 NVME-USBアダプターとしても使えます。

スペック

メーカー:ELUTENG
正式な型番:‎ELT_M2PV_C3_RTL9210B_BU
対応M.2規格:M.2 SATA(NGFF)、NVMe
対応端子形状:M key、B+M key
対応サイズ:2230/2242/2260/2280
本体サイズ:115×33×13mm

Rankman.netでも解析して確認しましたが、チップセットには”Realtek RTL9210”が使われていました。
NVMe対応のチップセットだと、安い製品を中心にJMicron JMS583がよく使われているのですが、Realtek製のこちらの方が後発な分安定性が高いようです。

使い勝手

動作は十分高速!USB3.1なら性能をそこそこ引き出せる

評価に使用したSSDは、Micron製のMTFDHBA512QFD-1AX1AABHAというSSDです。
HP Pavilion Aero 13-beに内蔵されていたもので、外した後にUSB Type-Cポートに接続して計測しました。
公称値の約半分という結果になりましたが、USBポートに接続して読み書きで約1Gbpsの速度が出ていれば、実用上はかなり快適に使えています。

動画編集に使うとしてもオーバースペックなくらいなので、特殊な用途以外は速度の差を感じることはないと思います。

カバーはスライド式ロックだけすぐ外せる

サイトデザイン

スライド式のスイッチだけでカバーを外せるので、ドライバー要らずです。
持ち運びをしてラフに扱っても、勝手にカバーが外れたことはないので大丈夫そう。
剛性感はあるので、ふつうの外付けポータブルSSDとして扱ってもおそらく問題はないでしょう。

SSDの取り付けにはドライバーを使う

SSDをセットするときは、少し斜めにして切り欠きを併せて入れてあげます。
少し力がいりますが、丁寧に扱ってあげればSSDを壊すようなことはない工作精度でした。
セットが終わったら、マイナスドライバーを使って90度だけネジを回せばしっかりと固定されます。

正直ネジがなくても緩む様子もないですし、実際に使えましたが、データ消失リスクを考えるとおすすめはできません。

SSDのサイズはM.2なら基本的に大丈夫

M.2規格のSSDのサイズ(長さ)は、”Type2280”が全体の98%くらいのシェアを占めています。
ところが、このSSDケースでは2230/2242/2260/2280まで対応しているので、全く問題ありません。
Type 22110というかなり長いSSDは入りませんが、もともとサーバー用や企業向けでしか使われていないので、一般ユーザーは気にしなくて大丈夫です。

Windows以外にも、iPadやMacbookでも使える

Windows PCだけでなく、iPad Air4 / iPad 無印 第9世代でも問題なく認識しました。
Macbookでも当然のことながら使えるので、爆速のUSBメモリとしても代用できました。
一般的なUSBメモリよりは一回り大きいですが、読書速度が50~100倍ほど高いので快適性が異次元レベルです。

注意点としては、Type-C端子とType-A端子にしか接続できるケーブルが付属しないので、Lightning端子につなぎたい場合はケーブルを自力で調達する必要があります。

改善してほしいところ

傷が気になるので、シルバーモデルも欲しい

Inateck FE2025

日本国内にも支社があり比較的信頼性の高いInateck社には、Inateck FE2025というシルバーモデルがあります。
柔らかくて傷つきやすいアルミの場合、ブラックよりシルバーの方が指紋や傷が目立ちにくい傾向にあります。
ELUTENG RTL9210Bのデザインはそのままに、シルバーモデルが出たら買い足したいと思うので、ぜひ無塗装バージョンを出してほしいと思います。

※Inateck株式会社(日本法人)は、法人番号:8120001207178で、大阪府に登記されています。
現住所は「大阪府大阪市平野区長吉川辺3丁目10番11号」で、
楽天などに掲載されたままになっている旧住所は「大阪府大阪市平野区長吉川辺1丁目1番10号」です。

ELUTENGの公式サイトが怪しい

ELUTENG公式サイト(http://www.eluteng.com)がありますが、きちんと作り込まれている割に怪しいです。
ただ、WEBから分析したところ、”ShenZhen Engesen Electronics Co.,Ltd”というのが正式な社名のようです。
中国企業であるはずなのに公式サイトに中国語はなく、所在地やブランドアイデンティティなどがありません。
連絡先としては、About Usの項目にメールアドレスの”service@eluteng.com”が記載されているのみで、電話番号などは一切記載されていません。

また、企業サイトにも関わらず常時SSL対応(https://で始まるURL)していない点もありえません。
中国企業であっても大企業であれば、最近は連絡先はしっかり記載していますし、サポート体制も整っているので安心できますが、このあたりを隠すようではELUTENGはまだ怪しい”中華系”の域を脱してはいないようです。

他の方のレビュー etc.

他の方のレビューも抜粋して箇条書きにしてみました。

良い点

  • PS4(Pro)でも支障なく使えた
  • PCのSSD換装のために購入したが、クローン化作業にも使えた
  • 放熱シート、ケーブル2本もついていてコスパが良い
  • 触ると結構熱くなる (筆者注:それだけ放熱できていることの裏返しです)
  • アルマイト処理の質がよく、デザインが優れている

悪い点

  • 相性問題が起きた。(発生したSSD:Samsung 980 1TB MZ-V8V1T0B/EC)
  • プラスチック部分がある (筆者注:ネジのことだと思います)

感想:買ってよかった

なんだかんだで怪しい中華系ガジェットという結果にはなりましたが、製品そのものは一応きちんとしています。
使い勝手もよく、デザインや性能も全く問題ないにも関わらず、Amazonで最安クラスのNVMe対応SSDケースです。
余ったSSDを外付けSSDとして使ったり、(SSDが余っていなくても)安い外付けSSDケースとして使ったりしたい方にはとてもおすすめです。

購入するには?

売れているので、扱っているお店は多いです。(ただ、Amazonが最安です)

他の方のレビューもぜひ参考してみてください。

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
気になるガジェットを見かけると買ってしまう癖があります。(業務用を含めると年200万円ほど機材購入に充てていたことも・・・)
Windows / Macを含む所有機材は詳細ページに書き足してる最中です。

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