【レビュー】Qrio Lockなしの生活なんて考えられなくなった件

Qrio Lockでスマホアプリから鍵を操作
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スマートホーム化をすすめる上で、かなり人気があるのが後付式の電子キー。
今までのドアにテープでくっつけるだけで、自宅の鍵がスマホで開け締めできるようになります。
実際に導入してみて、二人暮らし向けにも利便性が高いことがわかったので、レビューしてみます。

2021年現在の日本で一番売れているだけあり、使い勝手はなかなか良いです。

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目次

パッケージ

Qrio LockとQrio hubとQrio Keyのパッケージ

Qrio hub(左:中継機)とQrio Lock(右:本体)とQrio Key(中央)のパッケージ。
Qrio hubは発売時期が古いため、一見すると全くちがうシリーズのようなデザイン。
箱のサイズもバラバラですが気にせず、まずはスマートキー本体であるQrio Lockを見ていきます。

Qrio Lock Q-SL2のパッケージ

濃いグレーの立方体のなかなか存在感あるパッケージ。
薄い白線でQrio Lockのシルエットが描かれていて、知的な雰囲気が漂います。
実売2万円ほどなのでやや高価ですが、プレゼントとしてもらっても嬉しい雰囲気。

Qrio Lock Q-SL2の開梱レビュー

蓋をあけると、まずペラッペラな取扱説明書とご対面。
取り外すと、Qrio Lock本体があり、すぐにでも使えそうな雰囲気。
実は、この下に山程の付属品があるのですが、落ち着いて取り出してきましょう。

Qrio Lock Q-SL2の付属品一覧

最近のガジェットとしては、付属品がかなり多く圧倒されます。
本体の他に、CR123Aリチウム一次電池2本、本機用両面テープ×2、高さ調整プレート(大/小)、開閉センサー、開閉センサー用両面テー×1、固定ネジ(長×4、短×4)、サムターンホルダー(S/M/L)、取扱説明書。

デザイン

Qrio Lock Q-SL2のデザイン

グレーで丸みのある愛嬌のあるデザイン。
プラスチッキーですが、傷も目立ちにくそうで、万人受けする印象。
「ライフスタイルに溶け込む、主張しすぎないフォルム。というキャッチコピー通りですね。

Qrio Lock Q-SL2の裏側

取り付け面側から見ると、突起&穴が多くてゴテゴテしています。
質感はマットな感じですが、裏側は接着部分のためツルツルしています。

スペック

型番 Q-SL2
通信 Bluetooth ver4.2 (LE, Class2)
対応OS iOS 11.4以上、Android5.0以上
サイズ 116×57×77 mm
重さ 207g (本体のみ)
240g (本体+電池2本)
販売店

使い勝手

本体デカッ:写真の見た目以上に大きい

Qrio LockとiPhone 12を並べたところ

写真で見ると丸っこくて愛嬌のある見た目ですが、なかなか大きいです。
握り拳よりも二回り大きく、机に置くとこんなに大きかったっけ?となります。
一方で、中身はスカスカなのか、結構軽くてスマホ1台分くらいの重さしかありません。

サイズ自体も大きく、厚みもあるので小さくて可愛らしいイメージでいると少し驚くかもしれません。

オートロック3秒は早すぎ。

Qrio Lockのオートロック機能

付属のマグネットをドア枠に貼り付けると使えるオートロック機能。
閉め忘れ防止になるので積極的に使ってもよい機能ですが、3秒後施錠は早すぎ。
うっかりスマホを忘れたままドアを閉めると、外に締め出されてしまい、なかなか困ります。

ホテルならフロントのスタッフさんにお願いして開けてもらえますが、自宅だとどうしようもないです。

自宅の鍵が開かないなら:最短5分で到着【鍵のレスキュー】に相談する

つまみには遊びがあるから、位置決めが厳密でなくて済む。

サムターンへのアタッチメント

つまみ(サムターン)部分には、S/M/Lのアタッチメントを選んでくっつけます。
ピッタリ合わせず少し遊びがあるくらいのほうが、回転中心からずれててもスムーズに動きます。
もちろん、最初の取り付け時にピッタリ合わせるのが理想ですが、多少ならずれててもなんとかなります。

青いテープ剥がすとポロッと。

Qrio Lockの青いテープ

わかりにくいのですが、工場出荷時の状態は青いテープが貼られています。
このテープは、位置決めをしたら外す必要があるのですが、そのままにすると面倒なことに。
水色のテープを後から剥がすとアダプターがポロッと取れる構造なことは注意書きを加えてほしいところ。

取扱説明書を見なくても設定できるほど分かりやすい設計だけに、ここがわかりにくく困りました。
(いったんQrio Lockをドアに取り付けてしまうと、後戻りできないんですよね)

物理鍵持ち歩かず、落下したときが怖い。

Qrio Lockは147gの軽さ

Qrio lock本体は147gの軽いですが、固定は3M製の強力な粘着テープのみ。
ちょっとやそっとでは外れない頑丈なテープですが、もし落下したらドアが開けられません。
猫を飼っている家庭だと、猫が飛び乗ったりして力を加えるので物理的な強度が落ちていきます。

念には念を入れて、物理鍵を持ち歩いていたほうが安心感があります。

バッテリーが特殊。

付属するPanasonic製のCR123Aリチウム一次電池

純正で使われているのは、Panasonic製のCR123A
2本×2組の合計4本で運用するのですが、付属するのは2本だけ。
電池切れになると入手に時間がかかるので、予備用に4本くらい買っておくのがおすすめ。

Amazonなどで”CR123A”と検索すると、ただのアルカリ単2電池もヒットするので注意!
(CR123Aは、3.0Vで製造後10年間使えるリチウム一次電池という特殊なもの)

合鍵を渡すのに丁度いい。特に彼氏/彼女に。

ブレスケアのケースとQrio key

家族はともかく、恋人に渡す合鍵って迷いませんか?
もし別れたときのことや、勝手に入られたときの鬱陶しさを考えると悩ましいところ。
そこでおすすめしたいのが、アプリから鍵を一瞬で無効化できる”Qrio Lock”を導入すること。

わざわざアプリを入れなくても、”Qrio key”(実売4,000円前後)でもちゃんと使えます。
近距離接続のBluetoothで、ドアの近くからだけ開錠/施錠できます。(車の電子キーと似てます)

勝手に合鍵で開けられても気づける!

Qrio hubとiPhone

時々問題になる合鍵問題。義母や親に開けられてイライラという話って珍しくないですよね。
あとは、管理会社の防災点検で、不在時に合鍵で入って行われる点検とかも気分はいまいち。
そんな「いつ入って、いつ出てったか」というストレスも、Qrio lockなら時刻を記録してくれます。

しかも、「開けた!」「閉めた!」というのもリアルタイムでスマホに通知が来て分かります。
「勝手に入られたんじゃないか?」という疑心暗鬼を生まないためにも、Qrio lockがおすすめです。

改善してほしいところ

アプリの評価が低すぎ:無駄な広告

Qrio Lockのアプリのホーム画面

Android版/iOS版どちらでもアプリの評価がかなり悪いです。(★★★☆☆)
低評価の原因は、アプリそのものの”質”というよりも、広告を表示することへの不快感です。
他には動作が不安定というレビューもありますが、発売直後の古いものが多く、最近は改善しています。

例外として、”自動解錠機能の精度の低さ”がありますが、こちらは後述します。

自動解錠機能はゴミ:ないものと思おう

Qrio hubからQrio Lockに電波を飛ばす

表現に品がなくてすみません。自動解錠機能(ハンズフリー)は、率直に言って使い物になりません。
スマホのGPSに依存する機能ですが、精度が悪く、家について自動で開錠された試しがありません。
仕方なくアプリを開いて開錠し、家に入って手洗いした頃に勝手に開錠されてしまうというオチつき。

実は、Qrio lockには「家にいる時に勝手に解錠された」というレビューを散見します。
私は、使ってみての経験から、ほぼ100%この機能が原因だと考えます。

この自動解錠(ハンズフリー)機能のメリット&デメリットはこちらです。

・うまく解錠されれば気持ちよく入れる(稀)
・イライラ(帰宅時にドアの前に立ったタイミングで開いていない)
・危険(在宅時に勝手に開錠して、セキュリティーを下げる)
・高コスト(Qrio lock本体の電池をハイペースで消費)
・スマホのバッテリーが減る(常時アプリがGPSを使うため)
・待ち伏せされたら不安(家から200m以内にいると閉まらない)

仕組みとして、スマホのGPSが常にONになり、200m圏内か判定して施錠/開錠を行います。
いつも出かける時間が決まっている方の場合は、もし外出するタイミングで待ち伏せされていると、200m以上離れるまで開錠されたままになっています。
実際にはさらにタイムラグがあるので、セキュリティーにはかなり問題があります。

解決策としては、オートロック機能を併用しないとあまりに危険です。
デメリットが多すぎ、正式な機能として提供するならβ版とするべき品質ですね。

Qrio Keyの感度がいまいち:妥協はできる

Qrio keyは、キーホルダーサイズでコンパクトだけど、反応が鈍いです。
Bluetoothだから。5回位なんどか押していると自然につながって開錠できます。
開錠/施錠しているか確認するコツは、Qrio key側のLEDランプがしばらく緑色に点くこと。

あくまでスマホアプリをメインで、Qrio keyは補助。
Qrio keyは、接続が遅いけれど、バッテリー節約していると考えれば妥協できるはず。

感想

鍵を持ち歩かなくなった!

Qrio Lockのおかげで要らなくなったアナログの鍵

荷物はスマホだけにしたいジョギング時、荷物を減らしたい時に鍵を持たなくなりました。
万が一、Qrio Lock本体がドアから外れたら…という不安こそありますが、利便性を取りました。
実際に「Qrio Lock 外れた」というケースがないかWebで調べてみましたが、見当たらなかったです。

そこで、3Mのテープを信頼し、長時間家を空ける時以外は、鍵を持ち歩かなくなりました。

BluetoothとWi-Fi切替は意識せずに使える!

Qrio lockの通信システムは、Bluetoothがベースです。
Qrio hubと接続すると、Qrio hubを介してWi-Fiルーターとも繋がり、リモート操作に対応。
このBluetoothの近接通信&Wi-Fi経由の遠距離通信は、意識しなくても自動で切換わってスムーズです。

もちろん、ネットに繋がってさえいれば、自宅Wi-Fi経由でどこからでもQrio lockを操作可能です。
(だから、外出後「あれ?家の鍵閉めたっけ??」という時に、5秒もあれば忘れても施錠できます)

Qrio社は、Sonyのバックアップあり

実は、このQrio(株)は、ソニーとWiLのジョイントベンチャーとして設立されています。
大手企業系列の安心感を担保しつつ、ベンチャーの小回りをうまく生かした注目されている会社です。
他にも、失くしもの防止の”Qrio Smart Tag”を発売するなど、日本発のloT家電のヒットメーカーです。

「本当に使えるのか疑問」なら借りてみるといい

Rentio(レンティオ)でレンタル

Qrio Lockに興味はあるけど、本当に使うか不安という方は少なくないと思います。
そこでおすすめしたいのが、レンティオ (rentio)でレンタルして、満足すればそのまま購入すること。
わずか2,000円で貸出時、返送時ともに送料無料なので、不満なら返送すればOK。

使いたければ、+18,000円でそのまま購入すれば、新品で購入するのと同じコストで手に入ります。

追記

QRIO HubのWi-Fiモジュールは、Espressif Systems(エスプレッシフ)という中国・上海市の企業の製品を採用しているようです。(2024年1月現在)

比較

Qrio Smart Lock Q-SL1

2015年発売 / レビュー / 15,000円前後

”Qrio Lock”と”Qrio Smart Lock”の名前が似ていてややこしいですよね。
”Smart”とつくほうが初代で古く、単に”Qrio Lock”と呼ばれている方がQ-SL2で現行型。
初代のほうが価格が5,000円ほど安いのですが、精度が悪く、使い勝手が劣るので買わないように注意!

開錠時間も圧倒的に遅くて、ワンテンポずれるので、何気にストレスがたまります。
(Qrio公式サイトによると、8倍の時間がかかるとのこと)

LIXIL_DOAC(ドアック)

今ある自宅のドアはそのままで、自動ドアに変えてしまうDOAC (ドアック)。
住宅設備機器の最大手であるLIXELが発売しているだけあり、信頼性の高い製品です。
開き戸の玄関ドアに後付でバリアフリー化できるので、発売後には注目をあびていました。

バリアフリー用品として開発されていて、費用も数十万円ほどするのでQrio Lockと迷う人は少ないかも。

購入するには?

売れているので、扱っているお店は多いです。

他の方のレビューもぜひ参考してみてください。

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
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