圧倒的な性能とデザインのHuawei MatePad Pro (MRX-W09)。
2020年6月の発売以来、巷のレビューサイトで性能が絶賛されています。
実は、どうしても気になって6万円のこのMediapad Proを自腹購入してみました。
使ってわかったのですが、やっぱりな…と感じるところが多いのでレビューしてみます。
(人によって感じ方が違うはずなので、他の方のレビューも参考にしてみてください)
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パッケージ
どことなくApple製品に似た白い箱です。
高級感があり、コールドなHuaweiロゴとMatePad Proと書いてあります。
右下には、Huaweiお得意のKirin 990、AppGalleryのエンブレムがあります。
早速、MatePad Proを開梱していきます。
蓋を開けると、まず最初に本体がお目見えです。
保護フィルムなどは特に貼られていないので、取り出せばすぐに使えます。
デザイン
一見すると iPad Proにも似ていますが、パンチホールカメラが印象的。
ベゼルレスではありませんが、ベゼルが細いので額縁感はなく見た目がいいです。
Huaweiのスペック表によると、ベゼルは4.9mmで、画面占有率はなんと90%もあるそうです。
ライバルのiPad Pro 12.9の画面占有率は85%なので、MatePad Proの圧勝です。
裏面はさらっとした質感の金属製。
薄くて軽いですが、軟な感じは皆無で、なかなか堅牢性が高そう。
中央にHuaweiロゴがあり、右上に突起ありのカメラがつけています。
スペック
文句なしのハイスペックです。
OS | EMUI 10.1.0 (Android 10ベース) |
Display | 10.8 inch |
Resolution | WQXGA (2560 x 1600) |
CPU | HUAWEI Kirin 990オクタコア (2 x 2.86 GHz, 2 x 2.09 GHz, 4 x 1.86 GHz) |
GPU | 16-Core Mali-G76 600 MHz |
NPU | デュアルNPU |
RAM | 6GB |
ROM | 128GB |
GPS | GPS / GLONASS / Beidou / Galileo / QZSS |
Wireless | Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac BlueTooth: BT5.1 |
Sensor | 照度センサー、ホールセンサー、ジャイロ、 電子コンパス、加速度センサー、色温度センサー |
Camera | ・Out Camera:1,300万画素 ・In Camera:800万画素 |
Battery | 7,250 mAh |
Size | 246×159×7.2 mm |
Weight | 460g |
使い勝手
片手持ちはちょっと厳しい
iPad Pro 11inch と比べて、横幅が2センチほど狭いです。
片手持ちができるかなと期待したのですが、やっぱり両手でないと厳しいですね。
Lenovo Yoga Smart Tabのように、持ち手があるもう少し軽く感じたと思います。
重量バランスは悪くないので、iPadと同様に両手持ちなら操作に支障はありません。
動作がサクサク!重たいアプリも快適
iPad Proと同等かそれ以上に処理速度が速く、文字通りサクサク・ぬるぬる動きます。
ブラウザアプリを複数起動し、Power pointで作業していても固まることがありません。
AnTuTu Benchmarkで457,357点を叩き出すだけあり、10万円クラスのスマホと同じスペックはバーゲンセールと言っても良さげ。
昔のAndroidタブレットのユーザーには、この快適さはもはやイメージすら湧かないと思います。
ヘッドホンジャックはないけど…
最近のトレンドに沿って、ヘッドホンジャックは廃止済。
ただ、有線のイヤホンやヘッドホンを使えるように、変換アダプターが付属。
充電しながら使うことができないので、Bluetoothの受信機を使うのがおすすめ。
iPad Proとの差額を考えれば、いっそBluetooth ヘッドフォンを新調してもよさそう。
充電は結構高速!バッテリーは長持ち!
Huawei端末を使って感動するのが、バッテリー持ちの良さ。
1時間ほど動画を再生していても、バッテリーが10%ぐらいしか減りません。
7,250mAhの大容量バッテリーなので、高速充電器なしには一晩で満充電できないのは注意です。
ワイヤレスリバースチャージ対応なので、出先ではスマホにQi(チー)で分けることもできます。
音質が良すぎ!タブレットPCと思えない!
HUAWEI Histen 6.0サウンド対応で、内蔵スピーカーは4つ。
ただのYoutube動画やU-NEXTの再生でも、なかなかな迫力のある音が出てきます。
Harman/Kardonブランドを使っているだけあり、音質には実にこだわりを感じます。
ちなみに、マイクは内蔵で5個(うち上部4つ)もあり、死角がないです。
GMS導入も可能(?)
公式に推奨されてはいませんが、GMSを導入することもできます。
導入に成功しても、ログイン等に不具合が出ることもあるので、導入を前提にした過度な期待は禁物です。
改善してほしいところ
GMS非対応は、普段使いには厳しい
このMatePad Pro購入を迷っている人が、一番気になるのはGMSに非対応なことですよね。
結論から言うと、GMSに非対応なのはスマホでなく、タブレットでも普段使いには正直厳しいです。
iPadではなく、あえてAndroidを使っている人は、Googleのサービスを積極的に使ってる人が多いと思います。
自分のスマホから、Googleアプリを全て消した時にそのスマホを使おうと思える人でないと、おすすめできかねます。
Wi-Fi専用なのにSIMスロットがある(勘違い)
スマホでよく見かけるSIMスロットのピンがあります。
実はこれ、SIM用ではなく、HUAWEI NMカード用のスロットです。
microSDカードよりも小さく、nanoSIMカードと同じ形状をしています。
SIMスロットと勘違いして、モバイルネットワークが使えず混乱しました。
(ややこしいことに、設定画面ではモバイルネットワークの項目があります)
感想
デザイン・スペック・コスパに関しては、ほぼ文句のつけようがありません。
それでも、Googleのアプリ&Google Play ストアが使えないだけで、ここまで使いにくなるとは衝撃的でした。
Huaweiのセキュリティ問題がどこまで事実で問題なのか分かりませんが、製品自体の完成度が高いだけにとても残念です。
また、図らずも、私がどれだけGoogleに依存していたか気づかされました。
購入するには?
なんだかんだで売れているので、扱っているお店は多いです。
他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
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