【レビュー】iPad 第8世代はここは不満だがコスパ最強。

iPadと一緒に購入したアクセサリー
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2020年秋に発売になったiPad 第8世代 (model:A2270; MYL92J/A)。
第7世代ですでに時代遅れになっていたCPUが最新のA12になり、快適性がアップしています。
しかも、税込4万円を切る価格設定で、Apple製品らしからぬコストパフォーマンスを発揮しています。

私は、iPad mini5(2019)と一緒に愛用しています。(迷う方は、iPad mini5とiPad。どちらが買いか?)
他の方のレビューでも絶賛の声が多いですが、使って感じた不満&感想をレビューしてみます。

ちなみに、購入価格はなんと34,159円(税込・ポイント還元込)です。→ 「iPadを最安で買う方法」

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目次

パッケージ

iPad第8世代のパッケージ(mini5と比較)

左がiPad 第8世代(2020年秋モデル)のパッケージ。
透明感すら感じてしまう真っ白で、いつものApple製品らしく安心感があります。
iPadの側面の写真が載ったシンプルで、そっけないくらいですが品の良さを感じます。

やはり右のiPad mini5(2019年春モデル)と比べると、一回り大きくて迫力があります。

裏面には、”iPad (8th Generation) Wi-Fi”の文字があります。
内容は、”iPad、USB-C – Lightningケーブル、USB-C 電源アダプタ。”とあります。
下の方に、MYL92J/A、モデル番号のA2270、英数字混合の12桁のシリアルナンバーがあります。

iPadの付属品は2つ

付属品はシンプルで、20WのUSB Type-C電源アダプタとケーブルが付属。
この辺りは、iPadシリーズでほぼ共通ですが、将来的にはどちらも省略されそう。
iPadシリーズでも、Wi-Fi + Cellularモデルの場合はSIMスロット用のピンもついてきます。

 

デザイン

iPad 第8世代 表面

今更おさらいする必要性がないくらいごくごく普通のiPad。
第6世代までの9.7inchより大きくなった10.2inchの大画面に、ホームボタン。
True Toneディスプレイやフルラミネーションではないものの、電源を入れなければ気づけません。

iPad 第8世代 背面

裏面もiPadでおなじみのアルミニウム製で、少しマットで金属質なデザイン。
価格が3万円台ということを考えると高級感があり、質感に関してはパーフェクトです。
また、グレーの筐体だと、背面中央のリンゴのロゴはブラックだとしっくりきますね。

カラバリは、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色。今回は無難なスペースグレイです。

 

スペック

見飽きた方や、興味のない方は、次の項目(使い勝手)へスキップしてください。(ページ内リンクです)

Display Retina Display
耐指紋性撥油コーティング
輝度500ニト
LCD 10.2インチ (比率4:3)
解像度 2,160×1,620 px (264ppi)
CPU A12 Bionicチップ
M12 Motion Coprocessor
Neural Engine
RAM 3GB
Lock Touch ID (ホームボタン)
Camera 8Mピクセル(800万画素)
F値:2.4
Live Photos
オートフォーカス
パノラマ(最大43MP)
Video 1080p HDビデオ撮影
720p(120fps)Slow motion
ビデオの手ぶれ補正
In-cam 1.2Mピクセル(120万画素)
F値:2.4
Live Photos
720p HDビデオ撮影
HDR写真およびビデオ
Sensor Touch ID
3軸ジャイロ
加速度センサー
環境光センサー
気圧計
Audio スピーカー×2
ヘッドホンジャック
Bluetooth Bluetooth 4.2
Wi-Fi 802.11a/b/g/n/ac
(2.4GHz/5GHz)
MIMO対応
SIM nanoSIM (Apple SIM可)
LTE band 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 11 / 12 / 13 / 14 / 17 / 18 / 19 / 20 / 21/ 25 / 26 / 29 / 30 / 34 / 38 / 39 / 40 / 41 / 66 / 71
Battery 32.4Wh
ビデオ&WEB: 10時間 (LTE使用時 :9時間)
Size 240×170×8 mm
重量 469g
(478g)
Stylus Apple Pencil (第1世代)
端子 Lightning / Smart Connector
Keyboard Smart Keyboard
Bluetoothキーボード
カラバリ シルバー
ゴールド
スペースグレイ
価格 Wi-Fiモデル
32GB:34,800円
128GB:44,800円
Wi-Fi + Cellularモデル
32GB:49,800円
128GB:59,800円

 

使い勝手

10.2inchの大画面! A4のPDFが読みやすい!

A4サイズは210mm×297mm、B5サイズは182mm×257mm。
では、このiPadはというと、10.2inch(174mm×250mm)でB5サイズとほぼ同じです。
A4からB5に縮小コピーしても読めるように、iPadならA4サイズのPDFを拡大せずに素で読めます。

自炊PDFにも電子書籍ビューアー(e-book)として使うのにも、ストレスフリーで快適です。

フルラミネーションディスプレイでなくても違和感なし

iPadシリーズで唯一、フルラミネーションディスプレイ(fully laminated display)に非対応。
画面と表面の距離が一体化し、光の反射率わずか1.8%、Apple Pencilで描きやすい、綺麗さが売り。
ただ、非採用だからといって画質が極端に悪いわけではなく、描きやすさにも大差はありません。

イラストレーターさんのようなApple Pencilの使いやすさが最重視な人でなければ、違いすら分からないかも知れません。
両方とも使ってみて、ネットサーフィンや普通のアプリを使うだけなら追加で何万円も払う価値を感じませんでした。

A12チップだから動作がヌルサク!快適!

SurfaceなどのWindowsタブレットからの乗り換えで感動するのが、このヌルサクな動作。
指にしっかりと追従し、ブラウザを開くにしても一瞬で心地よく動いてくれて実にストレスフリー。
去年までのiPad 7(2019)ではA10というiPhone7(2016年)と同じ古いCPUだったので、大進化です。

A12 Bionicチップなら、7nmプロセス技術で省エネになった6コアなので電池持ちもベスト。
(6コアの内訳は、2.49 GHzのVortexコア×2と1.6 GHzのTempestコア×4)
ちなみに、先代のiPad mini4のA8チップと比べると、約9倍の性能upです。

 

Lightning端子なのはiPhoneと共用できるから一長一短

iPad 第8世代のLightning端子

iPad発売となって、注目が集まったUSB Type-CなのかLightning端子のままなのか?という点。
結論は、Lightning端子のままで、iPad 第7世代(2019)と共通の筐体で変化はありませんでした。
USB Type-C端子でないことを惜しむ声は多いですが、iPhoneと充電器を共有できるのは悪くないはず。

ただ、付属する充電器のメス側はUSB Type-Cになっているので、チグハグ感は否めません。

Apple Pencilは、もはや生活の一部。

当初は批判も少なくなかったApple Pencil。(ジョブズは要らないって言ってたし)
対応しているのは機能が少ないApple Pencil(第1世代)だけですが、細かなタップが本当に楽です。
「1万円以上するからもったいない」という方も多いですが、本体を安く買って差額をあてて導入してはいかがでしょうか?

電源ボタンありなこと&教育向けのデザインが気にならないなら、Logicool Crayonもおすすめ。
(Apple Pencilと同じ技術が使われていて、現状ではAppleに唯一認可されています)

※Apple PencilとLogicool Crayon以外は、パームリジェクション非対応なのでおすすめできません。

パームリジェクションとは、
ペンを使用中は、画面に手が触れてもペンだけに反応する機能のこと。
タッチペンを使う上で、快適性が100倍くらい変わります。

電池持ちは、公称10時間で偽りなし

ネットサーフィン、Netflix&Youtube鑑賞、メモ書きにiPadを使い倒しています。
朝から晩まで一日中使っていても、今の所バッテリー切れになったことがありません。
公称10時間のバッテリーをアピールしていますが、使い方によってはそれ以上に持ちそう。

実は、全iPadシリーズで2番目に巨大な8,686 mAh(32.4Wh)のバッテリー搭載なのが効いていそう。
(iPad 第8世代をモバイルバッテリーでフル充電するには、12,000mAhほど必要なので結構大変)

 

改善してほしいところ

ホームボタンの感度がいまいち!

iPad mini5から乗り換えた1週間のうちに、ロック解除の遅さになんだか違和感を感じました。
Apple製品の指紋認証(Touch ID)には、第1世代と第2世代があり、性能・精度に大きな差があります。
2020年現在、iPad(第8世代)以外の全Apple製品で第2世代のTouch IDを搭載しています。

第1世代だと、少し湿った指や、角度が悪いだけでも弾かれてしまうので、時々ストレスを感じます。
(とはいっても、私が使っている限りだと、10回に1回ぐらいの失敗ですんでます)

 

【解決策なし】古いiPadからのデータ移行に失敗する

iPad 8やiPhone SE2以外では消滅した32GBの低容量のラインナップ。
64GB以上ある容量のiPadからデータを移行しようとすると、エラーが起きて失敗します。
予め32GBに収まるようにデータやアプリを削除しても失敗するので、原因が分からずイライラします。

古いiPadから新しいiPadへは、この水色の円をスキャンするだけで引き継げます。
…と言いたいのですが、実は最初に行うこの操作ですらiPad 8のカメラ性能の問題からか失敗しました。
代替手段としてパスコード入力で対応できるのですが、iPad 8でのデータ引き継ぎはつまづきやすいと思います。

いっそのこと、Apple IDでログインして、まっ更なiPadとして設定したほうがスムーズでした。

容量が少なすぎ!入れるアプリが限られる!

iPad第8世代は32GBの容量だけ

「設定画面」→「一般」→「iPadストレージ」で呼び出せる空き容量。
iPad OSが使うシステム容量は約8GBなので、32GB版だと実質的に24GBしか使えません。
ここからiCloudの写真などが勝手に同期されて容量を消化し、自由に使えるのはせいぜい20GBほど。

最近のアプリだと容量を大きく消費する傾向があり、ゲーマーでなくてもかなり厳しいです。
(例えば、”フォートナイト”というゲームを入れると、それだけで約10GBの容量を消化することも…)

 

感想

一言で言うと、”iPad史上、コスパ最強”

iPad第8世代の開梱レビュー

不満はありますが、4万円でお釣りがくることを考えるとコスパが良すぎます。
32GBという少なすぎる容量を除けば、使い勝手に影響の出にくいところでコストカットしています。
ぼったくりとも言われがちな程に高価格の多いApple製品の中で、極めて良心的な価格だと思います。

iPhone XSと同じA12チップの処理能力を持つので、将来性&安心感があります。(5年位使えそう)

ガラスフィルムは必須だけど、貼りにくい

iPad 第8世代にガラスフィルムを貼ったところ

iPadを綺麗に長く使うなら、ガラスフィルムは必須です。(もちろんフィルムでもいいのですが…)
今回は、2枚入でAmazon最安だったHoldtech製ガラスフィルム(送料込999円)を購入し使用中です。
真ん中からゆっくり押せば気泡はちゃんと抜けていくのですが、エッジ(端)が浮き上がってきました。

画面保護性能はプラスチック製より確実な一方で、貼るのが難しいのは覚悟してください。
ちなみに、Apple Pencilで紙に書くような書き心地にこだわるなら、ペーパーライクフィルムが最高です。

専用ケースは買っておこう!

AMZCASE-protect-caseを使用中

いわゆる純製品(Apple Smart Cover)は、税込6000円となかなか高価で、ペンの収納にも非対応。
そこでおすすめなのが、送料込でも1,500円程度で、Apple Pencilも収納できる3rd party製のカバー。
iPadは多少は雑に扱ってこそ使い倒せるという面もあるので、衝撃防御にカバー装着をおすすめします。

また、物理キーボード付きのSmart Coverも使えるので、好きな人は考えてもいいかも。

 

比較

この記事では、iPad 第8世代 Wi-Fiモデル 32GBの魅力と残念ポイントをレビューしました。
今まで公私ともにほぼ全種類のiPadシリーズを触ってきましたが、iPad 第8世代はおすすめです。
今年は特に迷う人が多そうな、iPad mini5とiPad Air4についての比較も他の記事でまとめています。

購入するには?

売れているので、扱っているお店は多いです。

iPadを最安で買う方法や、他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
(ちなみに、私の購入価格はなんと実質で税込34,159円(ポイント還元込)です)

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
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