高級4Kプロジェクターでベストバイといえば、XGIMI HORIZON Proの一択です。
レビュー評価が非常に高いので、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入してみました。
テレビ代わりに買ったのですが、非常に満足度が高いのでデメリットも併せてレビューしてみます。
- 4K対応・高輝度(2200ANSIルメーン)・オートフォーカス
- 一昔前の超高級機と同等クラスの高性能なのに、20万円未満のコスパ
- Android TV™搭載×高速レスポンスで使いやすい
- スペックを考えるとかなり割安だが、それでも20万円は大金
- XGIMIの国内認知度が低い (世界シェア2位※)
パッケージ
白基調に商品写真が印刷された今風のパッケージです。
シンプルながらも高級感を感じさせる雰囲気で、手にとってもずっしり重みがあります。
本体だけで2.9kgあり、パッケージと合わせても約4kg弱ですが、開梱作業もワクワクしてきますね。
パッケージを開梱すると、まずは黒字に白文字でXGIMIと印字された手紙が目に留まる。
そのまま開梱を進めると、金色文字で縁取られたフィルムが貼られた本体がお目見えです。
このあたりは、20万円クラスのガジェットだけあり、かなり凝っていて高級感があって素敵ですね。
デザイン
マット系ブラックで金属製筐体なので、かなり高級感があります。
“Harman Kardon”ロゴもあり、裏以外のどの方向からみても映えるデザインです。
小規模オフィスでも家庭でも馴染みますし、むしろ”インテリアになる”ので部屋の中央にも積極的に置きたくなります。
べた褒めしてきましたが、デザイン上で少し残念なのがACアダプターが大きいこと。
ACアダプターを隠せない部屋のレイアウトの場合は、悪目立ちしてしまうのではないでしょうか。
設計時に放熱を考慮すると内蔵させたくない気持ちはわかりますが、次期モデルでは電源内蔵を検討してほしいです。
スペック
メーカー | XGIMI |
型番 | Horizon Pro XGIMI XK03H |
表示方式 | DLP |
輝度 | 2200lm |
最大解像度(RGB信号) | 3840×2160 |
パネル解像度(リアル解像度) | 4K |
コントラスト比 | 非公表 |
LAMP種類 | LED (0.47 インチ) |
ランプ寿命 | 25000時間 |
画面サイズ(最大) | 300型 |
画面サイズ(最小) | 30型 |
投写距離 | 0.8m |
スピーカー | Harman Kardon 8W x 2基 |
立体物投影機能 | なし |
ズーム機能 | あり 縮小25% |
制御入力端子及び装置 | DC x 1/ HDMI 2.0 x 2/ USB 2.0 x 2/ LAN x 1 |
その他インターフェース | 光端子×1/ 3.5mmヘッドホン×1 |
ケーブル | 電力ケーブル×1本 |
サイズ | 208×218×136 mm |
本体サイズ(D) | 136mm |
本体重量 | 2.9Kg |
電源 | AC100 -240V, 50/ 60Hz |
消費電力 | 200W (max) |
使い勝手
絶賛できる高画質
”X-VUE”というXGIMI独自開発の画像エンジンシステムと高精細DLPを搭載しています。
具体的な画質を言葉にすることは難しいですが、一般的なプロジェクターのイメージとは別格です。
完全な暗室を用意しなくても、5、6年前の高級液晶TVと同じくらいの画質で超大画面に投影されているイメージというと近いでしょうか。
液晶TVと異なるのが”投影”なので目に優しいこともあり、まさに映画館のような体験ができます。
日中でも見えるけど、TVより輝度は低い
プロジェクターとしては破格の2200ANSI ルーメンを誇るかなり高輝度タイプ。
さすがに直射日光が当たる壁面では読めませんが、それはテレビも同じですよね。
直射日光さえ避ければカーテンを引かなくても、文字くらいは読めるのがすごいです。
従来のプロジェクターのイメージを覆す画期的な性能だと思います。素直に感動しました。
リモコンをなくしたら、使い勝手がかなり悪い
“Android TV”搭載なので、Androidスマホをリモコン代わりに使えます。
ちなみに、赤外線リモコンではなく、無線タイプのリモコンなのでなくすと代替えが効きません。
よく家の中でリモコンをなくしてしまうという方は、Airtagでもつけておいてなくさないようにしましょう。
リモコンは単4電池2本で動作します。
改善してほしいところ
Android TV搭載だが、レスポンスが少し遅い
リモコンのボタンを押したときのレスポンスはワンテンポ遅れます。
最新のiPhoneや10万円クラスのAndroidスマホに慣れていると、少しつかれるかも。
一度操作してしまえば、あとは再生するだけなので少し気長に待って使っていきましょう!
Horizon ProではAndroid TV 10を搭載しています。
<Android TV Version History>
・Android TV 10: 2019年12月10日リリース
・Android TV 11: 2020年9月22日リリース
・Android TV 12: 2021年11月30日リリース
・Android TV 13:2022年12月2日リリース
Netflixが初期設定だと見られない
「Netflixが見られない」は、Android TVとNetflixアプリの不具合なのでXGIMI社に非はないです。
ただ、初期設定のままでは見られないので、代替えアプリを使うなどの工夫が必要で結構面倒です。
「機械が苦手」な方は挫折するレベルの面倒くささなので、HDMIケーブルでパソコンを繋げて再生してしまったほうが楽かもしれません。
やり方は適宜変わっているので、参考サイトを追記して載せてみます。
スクリーンの正面に置く必要がある
レンズシフト機能がないため、スクリーン正面に設置しないと投影が歪みます。
オートフォーカス・自動台形補正機能が優秀ですが、マニュアルでの調整は結構面倒です。
数度くらいの傾きはともかく、斜め横から投影する必要があるなら古典的なマニュアル補正が充実しているEPSONなどの機種のほうが扱いやすいかもしれません。
スクリーン正面に設置できるのであれば、ほぼ自動調整のみで使えるので扱いやすいです。
他の方のレビュー etc.
良い点
- 静音性が高い
- 日中でも十分使える高輝度プロジェクター
- Android TV 10.0搭載だから多機能
- 台形補正、オートフォーカス、障害物回避機能が使いやすい (注:逆意見もあり)
- 電源ボタンを押せば約4秒で起動
- 内蔵スピーカーで十分満足できそうな高音質
- 近未来的なかっこいいデザイン性の高さ
- 150inch スクリーンに投影してもきれいな高画質4K
悪い点
- レンズシフト機能がついていない
- 本体から再生中の音声は本体スピーカーか外部スピーカーの片方しか出力が出来できず、簡易サラウンドのような使い方は不可能(外部ハードからの入力では同時出し可能)
- レンズとフォーカスの手動調整(マニュアル調整)はできない
- 電源アダプターがかなり大きい
その他
- AliExpressでは約12万円で販売されている(中国国内の兄弟機”RS Pro 2”の実勢価格)
- 2K(Full HD)モデルと5万円の価格差は大きい
感想
4Kプロジェクターを今欲しい人にはイチオシ
4Kプロジェクターの”ハードウェア”としては、現時点の完成形に近い品質だと思います。
20万円以下の中で、2023年夏時点で最高クラスの品質・性能を持っていて使い勝手も良好です。
一番のネックは、ソフトウェア(Android TV OSの使い勝手)ですが、あと何年も待てるのであればきっと改良された新機種が出てくると思います。
まさに今、「4Kプロジェクターをほしい」人には自信を持っておすすめできます。
家で最高の映像体験をできる機種だと思います。
XGIMIの技術力は世界トップクラス
極米科技(成都极米科技股份有限公司;XGIMI Technology;ジミーテクノロジー)は、2013年設立の中国企業です。
主力商品は家庭用プロジェクターで、中国国内シェアトップで、世界シェアも急上昇中を続けています。
2021年に科創板市場での新規上場初日の時価総額が265億元(約5,000億円)に達したことも話題を呼びました。
”XGIMI”の読み方は、公式には”エクスジミー”ですが、”ジミー”と呼ばれることが一般的です。
比較
XGIMI HORIZON (XK03K)
“XGIMI HORIZON”という”Pro”がつかない2K(Full HD)モデルもあります。
基本スペックは共通で5万円ほどお安いので、かなり迷うと思いますし、実際お買い得です。
4Kコンテンツは意外とまだまだ少ないので、こちらを選ぶのも悪くない選択肢だと思います。
”Horizon”と検索しても売れ筋の4Kモデル(XK03H)ばかりヒットするので、”XGIMI XK03K”と検索するのがおすすめです。
購入するには?
売れているので、扱っているお店は多いです。
保証の関係でYahoo!か楽天での購入がおすすめです。
他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
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