今、液晶モニターを買うとき、最も迷うのは4Kか否か。
ただ、2Kだとイマイチなので、もう少し高解像度がいいですよね。
ViewSonicのVA2719-2K-SMHD-7は、そんなあなたにおすすめです。
実際に購入してみたので、早速レビューします。
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選んだポイント
id=”cost-performance”3万円以下!とにかくコスパ最強!
27インチ以上、縦解像度1200dpi以上、IPSが最低条件でした。
なおかつ、VESA対応で、HDMI2系統、スリムベゼルも希望でした。
この条件に当てはまるのが、ViewSonic VA2719-2K-SMHD-7でした。
WQHD(2560×1440)なので、作業領域がFullHD(1920×1080)とは比較になりません。
なぜ4Kを選ばなかったのか?
古いソフトだと、拡大スケールが適応されず、小さく表示されます。
特に、10年以上アップデートされていないWindowsソフトでありがちです。
その場合、4KだとFullHDの1/4サイズで表示され、操作が極めて困難になります。
また、3万円程度の安い4Kモニターでは、”なんちゃって4K”と言われるRGBW型もあったりします。
パッケージ
液晶モニターによくある典型的なパッケージ。
取っ手がついており、ひと目で分かるダンボールです。
27インチなので結構な大きさがあり、通販でないと大変です。
開けると、発泡スチロールで梱包されていました。
スチロールの使用削減が言われていますが、まだまだ多いですよね。
付属品はこれで全部です。
まず、スタンド、説明書、電源ケーブルは必須です。
HDMIケーブル、オーディオケーブルも付属してきます。
ケーブルの長さは、すべて1.5mに統一されています。
デザイン
安さを感じないスリムベゼル
スタンドを付けずにみると、まるでただの黒板。
実測でベゼルが1.2cm(うち非表示部2mm)しかありません。
ほぼベゼルレスに近いので、むしろ高級感すら感じるほどです。
やはり、デザインのトレンドは大切ですね。
端は約1.5cmのすっきりした厚みで、中央部が盛り上がります。
中央部にはVESAマウント用の穴があり、端子も下部にあります。
裏側に”ViewSonic”ロゴが大きく印刷されており、目立ちます。
裏側は安い液晶モニターらしい感じですが、比較的シンプルです。
スペック
スペックをおさらいします。
メーカー | ViewSonic |
型番 | VA2719-2K-SMHD-7 |
画面 | 27.0 inch |
パネル | IPS |
表面 | 非光沢 |
解像度 | 2560×1440 |
輝度 | 300cd/ m2 |
視野角 | 178°/ 178° |
コントラスト比 | 50, 000, 000:1 |
応答速度 | 5ms |
端子 | ・HDMI ・DisplayPort ・ステレオミニジャック |
消費電力 | 41 W |
サイズ | 45×62×25 cm |
重量 | 5.0kg |
使い勝手
WQHD(370万画素)の作業領域は快適そのもの!
FullHDだと約200万画素、4Kだと約830万画素あります。
ほぼその中間ですが、FullHDとは比較にならないほど広いです。
Office作業やウェブ程度なら左右で分割して、十分に広く使えます。
ただ、4Kになるとソフト面の非対応などの問題も起きやすいので、WQHDはちょうどいいと思います。
裏側に調節ボタンがあるのは不便。
スリムベゼルの代償は、ボタンが裏側に移動したこと。
電源ボタンも含め、指を下から滑り込ませて画面裏のボタンを押します。
VESAマウント装着時は、画面の底を机につけるとボタン操作が不可能になります。
ここは買ってみて気づいたため、少々驚きました。
もし立てかけるように置くなら、上下を入れ替えるしかなさそうです。
IPSの割に斜めからの色が変わる
値段が値段なので色味に不満はありません。
気になるのは、斜めから見たときの色味の変化がやや大きく感じること。
IPSなので視野角は広いですが、気にし始めると若干のムラを感じました。
文字を読む程度なら何の支障もなく、PhotoshopやIllustratorで作業時に時々気になります。
やはり、色味が大事な作業は、おとなしくEIZO製モニターを選ぶのが無難ですね。
入力端子は2種3系統で十分
HDMI2つとDisplayPortの3系統が入力端子。
D-SUBなど化石のような端子は省きつつ、HDMI端子が2つあるのは便利。
HDMI接続していますが、表示がギザギザになるようなトラブルは起きていません。
もし、古いHDMIケーブルで発生したら、新しいバージョンのケーブルに交換してみると解決するかもしれません。
聴くに堪えないひどい音質
このVA2719-2K-SMHD-7の最大の弱点は音質。
2Wスピーカー搭載なのですが、音がこもりすぎて聞くに堪えません。
Oppoのスマホ(2万円)のスピーカーよりも明らかにひどく、声が聞き取れません。
このレベルならつけないほうが良かったのではと思います。
1000円くらい出して、外付けスピーカーで鳴らすことを強くおすすめします。
ドット抜けなし!
一定の確率で発生してしまうドット抜け。
気になるなら、ドット抜けテストで確認してみると早いです。
実際に確認してみたところ、どの色でもドット抜けはなく安心しました。
ただ、400万画素×3=1200万の点の数個が抜けても実用上は気づかないと思います。
感想:2.7万円なら買い!
おすすめ度は★★★★☆
結論として、VA2719-2K-SMHD-7はおすすめです。
音質は論外で、色再現性も若干の不満を感じますが、高級機を知らなければ十分。
むしろ、一見きれいに見えるグレア(光沢)ではなく、アンチグレア(非光沢)なのも好感を持てます。
とりあえず、大画面モニターが欲しいなら、ぜひ買ってみてください。
(※5万円以上の予算があるなら他の機種を勧めます)
ViewSonicって?
実は、このViewSonicというメーカーを知りませんでした。
Amazonを見ると、プロジェクターや液晶モニターに特化した会社のようです。
詳しく調べると、台湾企業(本社は米カリフォルニア)で創業30年以上の大手でした。
年商1,000億円以上あり、技術開発力にも定評があるようで安心感を感じます。
比較:VG2719-2K-7との違いは?
”VG2719-2K-7”というほぼ同じ値段で兄弟機があります。
ところが、”VA2719-2K-SMHD-7”の違いはかなり分かりづらいです。
この2機種について、簡単に表でまとめてみました。
VG2719-2K-7 | VA2719-2K-SMHD-7 | |
発売日 | 2017年12月 | 2019年 2月 |
HDMI Version | 1.3 | 1.4 |
スピーカー | 3W×2 | 2W×2 |
スタンド | 昇降・ピボット対応 | 角度のみ |
その他 | 99% sRGB | エコモード |
ざっくり、古い方がスタンドの機能が優れているというのが最大の違いでした。
ピボットはいわゆる”縦向き”にする機能で、小さめのモニターだと重宝します。
ただ、27インチサイズだと視線移動が大きすぎ、実用性には欠けると感じます。
販売店:限られている
売れているので、扱っているお店は多いです。
…と言いたいのですが、NTT系列のお店などしかほぼ扱いがありません。
値段の割に、物としては結構いいと思うので、もっと取り扱いのあるお店が増えてほしいところ。
少しお高いですが、専用のブルーライトカットフィルターも検討してみてください。
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