「自炊は不要。でも、スキャナーは欲しい!」なら、最適解はScanSnap iX1300。
ScanSnap iX500に追加して購入したのですが、iX1300の使い勝手の良さに惚れ込みました。
特に、省スペース性が素晴らしく、スキャン性能だけでない”使い心地”にこだわりを感じます。
他の方のレビューへのリンクや、不満ポイント(改善してほしい点)も合わせてレビューします。
パッケージ
パッケージはシンプルでそこまで嵩張らないので、とっておいて良さそう。
買い替えたくなったときにも、ScanSnapなら値落ちしづらい点もメリットです。
段ボール自体はごくごくシンプルで、A4ノートPCと同じくらいの面積があれば保管できます。
以前のScanSnapと比べると中身がかなりシンプルになってきた印象を受けます。
USBケーブルは、USB 3.2のType-A to Type-Bケーブルが付属していました。
付属品全部で、USBケーブル、ACアダプター、説明書くらいのシンプルなものでした。
デザイン
プラスチック製の真っ黒なボディーで、コンパクトながら存在感があります。
比較的ずっしりとしていて、マットな質感なのでいかにも事務機器なゴツさがあります。
突起がなく適度にエッジには丸みをもたせていて、電源やUSB端子は左側に集中配置されています。
オフィスやリビングに置くならホワイトのほうが圧迫感が少ないです。
実際売れ筋モデルはホワイトなのですが、設置時の無難さを考えるとホワイトも魅力的です。
スペック
スペックはS1300iの後継機だけに、順当進化しています。
型名 | ホワイト:FI-IX1300A、 ブラック:FI-IX1300ABK |
読取方式 | Uターンスキャン:自動給紙機構(ADF) |
リターンスキャン:単走リターンスキャン方式 | |
センサー | セルフォックレンズ等倍光学系 / CIS×2(表面×1、裏面×1) |
光源 | RGB3色LED |
光学解像度 | 600dpi |
原稿搭載枚数 | 最大20枚(A4:80g/m2) |
USB | USB3.2 Gen1x1 |
Wi-Fi | IEEE802.11a / b / g / n / ac |
消費電力 | 動作時:17W以下 |
スリープ時:1.7W以下(USB接続時(Wi-Fiオフ時))、2.0W以下(Wi-Fi接続時) | |
動作環境 | 温度:5℃~35℃、湿度:20%~80% |
サイズ | トレー収納時:296mm×114mm×87mm |
トレー全開時:296mm×247mm×242mm | |
質量 | 2.0kg |
使い勝手
【神機能】Uターンスキャンが素晴らしい!
Uターンスキャン・リターンスキャン対応で、接地面積が最小限で済む工夫がされています。
私はリターンスキャンをよく使っているのですが、このように上面のスペースだけで効率よくスキャンできます。
狭いデスクでも効率的にスキャンできるので、使うときだけ手前に引き出してカバーを開ければ問題なく使えます。
iX1600では動作時に前後50cm以上のスペースが最低限必須なので、このようにはいきません。
リターンスキャンはかなり場所を取る
リターンスキャンでは、原稿を水平に取り込んで元の位置に戻す(リターン)する機能です。
てっきり省スペース化する機能だと思っていたのですが、実際には厚みのある紙を取り込むための機能です。
Uターンスキャンでは名刺、通帳、表紙、封筒などの厚い紙をスキャンできないので、そんなときだけ活躍します。
リターンスキャンはスペック上は2mmまでですが、実際はもう少し厚くても耐えられる印象です。
適度にコンパクト:2Lペットボトルとほぼ同じ
電源アダプター込で実測2,047gで、2Lペットボトルと同じくらいのサイズ感なので持ち運びもなんとか可能。
ラフに扱うことこそできませんが、iX1600と比較するとホームモバイル程度なら十分現実的に使えると思います。
PFU公式からも”ScanSnap iX1300 ケース M”という専用のソフトキャリングケースが発売されています。
コストアップになると思いますが、将来的にはUSB PDで給電できたらより便利ですよね。
iX1600 | iX1300 | iX100 | |
サイズ | 292×161×152mm | 296×114×87mm | 273×48×36mm |
設置面積 | 292×494×293mm | 296×247×242mm | 273×48×36mm |
重さ | 3.4kg | 2.0kg | 0.4kg |
紙詰まりが少なく、ストレスが少ない
iX1300を使っていて感じるのは、紙詰まりの少なさ、スキャン速度の快適さです。
上位機種のiX1500も所有して使っていますが、スキャン速度が同じ30枚/分というのは驚異的です。
重送(2枚同時送り)検知がないことだけは気をつける必要がありますが、1度にセットできる枚数が20枚だけなので起きづらく、気づきやすいです。
※重送(2枚同時送り)検知自体はあるのですが、超音波センサーではなく、スキャン原稿の長さが前と異なる時のみ警告するソフトウェア方式です。完全に重なった紙は検出できません。
ScanSnap Homeが以前よりも使いやすくなった
ScanSnap Homeが出たばかりの頃の使い勝手は最悪なものでした。
D&Dでファイルを移すこともできなければ、バグがあってフリーズしてしまう etc. 使い物にならないレベルでした。
ところが、アップデート後はかなり使い勝手が良くなっていて、ファイルのタイトルが自動的に候補を挙げてくれる機能などは特に重宝しています。
改善してほしいところ
どのソフトを入れれば動くのか分かりづらい
・ScanSnap Home
・ScanSnap Manager
・ABBYY FineReader for ScanSnap™
・ScanSnap Connect Application
・ScanSnap Cloud
ScanSnapを購入してインストールされるソフトは5種類もあります。
さらに、ここから更に名前をかえるとかえって混乱しそうですが、安易に増やさないでほしいものです。
また、ScanSnap iX1300の場合にはScanSnapライセンスが1つだけで、1人だけでしか連携して使えません。(1ライセンスにつき5台のデバイスまで登録可能)
職場のWi-Fiでは、接続方法が少し難しいかも
社内VPNなどが導入されているような環境だと、Wi-Fi接続が少し難しいです。
なかなか設定がうまくいかず、比較的メカに慣れている人間でも設定完了に1時間くらいかかりました。
コツを掴めば2台目からは30分もかからなかったのですが、認識させるまでに少々大変な環境があると思います。
あと、Wi-Fiの初回接続時は、有腺(USBケーブル)が必須なので注意してください!
(USBケーブルを家においてきてしまい、接続できませんでした)
他の方のレビュー etc.
良い点
- スキャン後に、素早くUターンで排紙されるところがカッコいい
- Wi-Fi接続では、各デバイスごとに保存先(Dropbox、ScanSnap Cloud 等)を設定できるのが良い
- スキャン後の原稿が整理された状態で上部に排出される。(バラバラにならない)
- ソフトウエアでの水平補正が優秀で手動での修正が殆ど必要ない
悪い点
- ソフトのユーザーインターフェースが以前のScanSnapと変更が大きく、とっつきにくい
- 紙が曲がっていると、紙がグシャグシャになってしまう
- ギミックが複雑なので故障が心配
- ACアダプターが大きいのでかさばる ※筆者注:ACアダプターとしては小さい部類です
- スキャナをWPS接続でつなぐのがうまくいかない時があった
感想:使い勝手も完璧。高いだけはある。
購入前の率直な感想として、「高いな」と思っていました。
たまにモバイルするくらいなら、iX100を買うよりもiX1300のほうがおすすめしたいです。
(ScanSnap iX100は、2015年発売の筐体のままFI-IX100Bとして今も売られているかなり古い機種です)
比較
購入するには?
売れているので、扱っているお店は多いです。
他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
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