【レビュー】Anker Soundcore Life Q20の満足度が高すぎる件

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Bluetooth×ノイキャン×1万円以下で選ぶヘッドホン。
音質か何かを妥協しないといけない気がしていましたが、最適解をみつけました。
それが、税込6,990円のAnker Soundcore Life Q20で、割と高音質で使い勝手も良いです。

実際に購入してみて、思っていた以上に良かったのでレビューしてみます。

2022/09/21追記
使い始めて1年半ほど経過したので、改めて感想や劣化具合を追記しました。

目次

パッケージ

Anker Soundcore Life Q20 パッケージをiPad miniと比較

水色がベースで、大きな写真の入ったパッケージ。
iPad mini5のパッケージ(左)と比べて、一回り大きいのがわかります。
Anker製品は無印的な落ち着いたモノトーンのパッケージが多かったので、少し印象が異なります。

Anker Soundcore Life Q20を開梱したところ。

箱から取り出すと、黒い専用ケースが出てきます。
その専用キャリングケースのジップを開けると、Q20の本体がお目見え。
本体はコンパクトにたたむ機能(スイーベル機構)があるので、スペースに無駄がありません。

Bluetoothのワイヤレスヘッドホンですが、ケーブルも付属。
充電に使うmicroUSBケーブル、有線ヘッドホンとして使うためのAUXケーブル。
付属している2本ともに、専用ケースの端っこにあるメッシュのポケットに収納できます。

デザイン

Anker Soundcore Life Q20の畳んだ状態

スイーベルで畳んだ状態から、少し広げてみました。
オールブラックですが、ややグレーのかかった落ち着いた色味です。
プラスチッキーというよりは、いかにも樹脂という感じのマットな質感で品がよいです。

Anker Soundcore Life Q20の裏側

Anker Soundcore Life Q20を裏返してみました。
ウレタンリング部にLとRと大きく書かれていて、左右がわかりやすいです。
この数年の新しいヘッドホンで増えているタイプで、トレンド感があります。

高級感こそないものの、全体的に落ち着いていて、欠点なく無難に仕上げたなという印象です。

スペック

タイプBluetoothオーバーイヤーヘッドホン
型番A3025011 (ブラック) , A3025041 (シルバー)
BluetoothBluetooth version 5.0
プロファイルAVRCP / A2DP / HFP / HSP
コーデックAAC / SBC
再生時間40h(ANCあり)、60h(ANCなし)、35h(有線時)
充電時間3h
充電方式Micro USB type-b
周波数応答20Hz-20KHz (Bluetooth接続時)
16Hz-40KHz (AUXケーブル接続時)
ドライバー40mm×2
入力5V・0.65A
impedance16Ω
重さ268g

使い勝手

接続安定性が高く、途切れにくさは完璧

実は、Bluetoothヘッドホンを買う上で一番重視していたのが接続安定性。
ワイヤレスだと、Sonyなどの大手メーカー製でも音飛びに悩まされ、イライラすることがよくあります。
ところが、このSoundcore Life Q20では、1ヶ月間毎日使って音飛びは全くもって経験しませんでした。

満員電車内のような極端に電波状況の悪い場所ではともかく、家やオフィスで使うなら大丈夫そうです。
Ankerの安心感を信じて購入したのですが、やはり接続安定性に関しても優れていると感じます。

ドンシャリ傾向はあるが、なかなか温かみのある音

音響機器メーカーでないAnkerのヘッドホンなので、音質には期待していませんでした。
いわゆるリファレンス機でもなく、SENNHEISER HD 820のような高級機でもありません。
あくまで1万円前後で買える密閉型ヘッドホンとしては、十分聴くに耐える音質で、不満はありません。

個人の感覚ですが、ややドンシャリ傾向はありつつも不自然にならない範囲に抑えたなという印象です。
かまぼこ、フラット、ドンシャリの中ではドンシャリですが、比較的フラットな部類に入ると考えます。

Bluetoothより有線のほうが、バッテリーの減りが早い

意外だったのが、Bluetooth接続より有線接続のほうがバッテリーが減ること。
ANC(ノイズキャンセリング)を使った状態で、Bluetoothなら40時間使えるのに、AUXケーブルでつなぐと35時間に減ります。
一方で、有線接続ならハイレゾ対応なので、音質を重視する用途なら有線の方がベターです。

ただ、この価格帯のヘッドホンでハイレゾといっても、違いを感じるのは厳しいとは思います。

充電しながら使えないのは痛い

実は、一番がっかりしたポイントはここ。
microUSBで充電しながらでも再生できると期待していたのですが、駄目でした。
Bluetooth対応のヘッドホンや送信機で、充電しながら使えるタイプは稀ですが、このQ20も例外ではなかったようです。

ただ、せめてAUXケーブルで接続したときだけでも、充電しながら再生できるようにしてほしいところ。

端子がむき出し:使いやすいけど見た目が…

賛否両論で評価が分かれそうなのが、このむき出しの端子。
microUSB端子がむき出しになっていて、見た目やホコリ防止の意味では弱いです。
ただ、実際に使う中ではカバーがあると却って面倒なので、割り切っていて清く使いやすいです。

また、microUSB type-bではなく、USB Type-Cならより理想的でした。

マイク感度が低め:電話に使うのには厳しい

マイク搭載で、ハンズフリー通話ができるのですが、使い勝手がいまいち。
マイク感度が低いので、小声だと拾ってくれず、通常の会話くらいの声量が必要です。
Bluetoothヘッドセットなら十分な声の大きさでも、Q20ではかき消されてしまい会話になりません。

もしハンズフリーで電話を頻繁にするのならば、専用のヘッドセットの購入がおすすめです。

意外とシンプルで使いやすい

Bluetooth×ノイズキャンセリング(ANC)のヘッドホンで、いかにも高機能そう。
実際には、ON/OFFのシンプルな設計で、ほとんど迷うことなく使えます。
無駄にANCを11段階にしたり、Siri対応の専用ボタンを増やしたりしない点に好感を持っています。

複雑な機能になると、説明書を読まないと使えない非直感的になるので、このシンプルさは実に快適です。

耳に装着したままの操作には慣れがいる

”意外とシンプルで使いやすい”とは、間逆なようですが、操作には慣れが必要です。
というのも、ボタンとボタンの距離が近く、指でさわっただけで機能がわかる工夫もないため。
せめて、音量の+と-だけでも、片方にだけ突起をつけるといった工夫があれば分かりやすかったはず。

慣れれば見なくても操作できるようになりますが、直感的とは言い難いです。

ノイキャンは効果はあるけど、正直弱い。

このQ20の売りであるANC(ノイズキャンセリング)機能は、正直に言うと弱いです。
近くの換気扇の音を無音化できるくらいの効果はありますが、電車内の音や人混みではほぼ無意味。
密閉型としては締め付け(側圧)もマイルドな分、物理的な遮音性も平均的で、ANCオンでも大差はないです。

話題のSony WH-1000XM4だと、装着した瞬間に無音の空間が広がる…ので、そのイメージでいるとがっかりします。
(実売4万円ほどするのですが、一度この静粛を体験すると欲しくなります)

【困った】Windows PCで使うと、音がおかしい時の解決法

Windowsでの音質改善に必要な設定

実は、最初に購入してWindows PCで使ってみると、シャカシャカした異常な低音質でした。
音がスカスカで、50年くらい前のラジオを聞いているかのような酷い音で、衝撃を受けました。
原因は簡単で、Windows側の設定でヘッドセット用のHFPというプロファイルに設定されていたこと。

再生デバイス設定の変更で、音楽用のA2DPにしたところ求めていた通りの音になってくれました。
あまり使わない設定箇所だと思うので、Windowsパソコンで音が悪いと感じたら確認してみてください。

感想:十分に満足できるヘッドホン

Sony WH-1000XM4BOSE NC HEADPHONES 700には、音質もANC性能も太刀打ちできません。
けれども、1/6くらいの価格だと考えると満足できる水準ですし、安いので気負わずに外に持ち出せます。
何より接続安定性がよいので、無駄なストレスを貯めずに使えて、音楽にもNetflix再生にも大活躍間違いなしです。

外に持ち運ぶ機会が多いのなら、専用キャリングケース付きの方を買えばすっぽり入って便利です。

専用ケースなしなら、1,000円引きで買える!

かっちりとした専用のハードトラベルケースを省いたバージョンなら、さらにお買い得。
じつは、ケースの有無で値段が1,000円ほど変わるので、不要ならケースなしの購入で十分。
ただし、後からケース単品で購入が困難なので、どうせなら付属しているタイプがおすすめ。

少しでも安く買いたいとか、家でしか使わないと決めているなら、もちろんケースなしで十分です。

1年ほど使ったらイヤーパッドの合皮が色落ちした

安い割には意外と音質もデザインもよいので、気に入って週10時間程度は使っていました。
購入してから少なくとも1年ほど使った頃から、イヤーパッドのクッション部分が色落ちしてきました。
上の写真のように目立つところではないのですが、外で使うならちょっと気になります。

このあたりは、やはり価格相応で耐久性が低いなという印象を受けました。

ブラックがおすすめだけど、シルバーも悪くない。

ブラックシルバー

カラバリは、ブラックとシルバーの2色展開。
完全に好みに左右されるのですが、傷や汚れが目立ちにくく、安っぽくないブラックがおすすめ。
また、シルバーだと”soundcore”のロゴが思いの外目立つので、外で使うときに少々恥ずかしいです。

これが、BoseとかSonyとかなら、全く気になりにくいんですけどね。

比較

Anker Soundcore Life Q10

2020年発売 / レビュー / 4,000円前後

おそらく、一番多くの人が比較して迷うであろうのが兄弟機のAnker Soundcore Life Q10
バッテリー駆動時間が長く、3,000円近く割安で、USB Type-C充電の高機能ぶりで、迷う仕上がりです。
ただ、Q20の弟だけに、音質では格下ですし、ANC非搭載、ハイレゾ非対応など性能では負けています。

また、スイーベルを省略したシンプルな機構は、人によっては好印象かもしれません。

購入するには?

売れているので、扱っているお店は多いです。
購入にはAmazonがおすすめですが、Yahoo! ショッピング だと時々15%OFFクーポンが出ています。
どちらも下記リンクから開いてみて、お得に購入できる方で購入するとよりお買い得ですよ!

他の方のレビューもぜひ参考してみてください。

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
気になるガジェットを見かけると買ってしまう癖があります。(業務用を含めると年200万円ほど機材購入に充てていたことも・・・)
Windows / Macを含む所有機材は詳細ページに書き足してる最中です。

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