Apple EarPods発売で火がついた完全ワイヤレスイヤホン。
実は、混線や接続不良などの問題が起きやすく、選び方には注意が必要です。
JVCのXX HA-XC50T-Bはほぼノントラブルですが、半年使って不満もあるのでレビューします。
左の片側だけの単独使用もできるので、たまに片側だけで使っています。
パッケージ
パッケージは、黒地に赤のアクセントが印象的。
JVCらしさ、そして、いかにも低音に強そうなインパクトがあります。
箱のサイズ自体は小さいのですが、主張が強くて存在感を感じさせます。
裏面は、細かく説明書きがあります。
また、本体のデザインを覗ける小窓もあります。
防水・防塵・耐衝撃のTriple Proofを謳っているのは意外でした。
中身は結構シンプルでこれだけです。
充電もできる専用ケースとゴム製パッドなどがあります。
デザイン
真っ黒ながら上蓋に赤のラインが入っています。
プラスチック製でテカテカしていますが、傷や指紋が目立たなそう。
握り拳より二回りほど小さいのですが、存在感はかなりあり目立ちます。
内面はオールブラックで、汚れは目立ちません。
イヤホン本体の形に合わせて、くり抜かれた形状です。
埋まっているのは半分ほどなので、つまんで取り出します。
イヤホン自体にも赤のアクセントが入っています。
ただし、専用ケースに比べると赤は目立たず、完全に黒いボディです。
イヤホン本体は5.6gしかないので、サイズの割にかなり軽く感じるはずです。
スペック
型名 | HA-XC50T |
型式 | ダイナミック型 |
再生周波数帯域 | 20Hz ~ 20,000Hz |
通信方式 | Bluetooth® Ver.5.0 |
出力/最大通信距離 | Bluetooth® Power Class1/約10m※4 |
プロファイル | A2DP、AVRCP、HFP、HSP |
対応コーデック | SBC、AAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T方式 |
電池持続時間 | イヤホン:約4時間※2.充電ケース:約10時間※2 |
充電時間 | 約 2時間※2、充電ケース:約3時間※2 |
電源 | DC3.7V、内蔵リチウムポリマー充電池 |
質量 | イヤホン:約5.6g×2個、充電ケース:約50g |
付属品 | イヤーピースS、M、L各2個、充電用USBケーブル、充電ケース |
使い勝手
バッテリーに不満はなし!特にケース!
バッテリーの持続時間は、イヤホン単体で約4時間。
充電にかかる時間は、イヤホンが約2時間、充電ケースが約3時間。
数字で見ると実感が湧きにくいですが、日常生活で使うのにすこし余裕がある設計です。
特に、イヤホンのバッテリー持ちが2時間を切っていると使い勝手がかなり悪いです。
XXだけに、確かに低音は強め
XX(XTREAM XPLOSIVES)は、JVCの重低音モデル。
SonyのExtra BASSシリーズと比べるとマイルド寄りな低音強調タイプです。
普通に使う分には意識しないのですが、クラシック音楽などでは少しブーミーに感じます。
やはり、ロックや効果音の多い映画の鑑賞に向いています。
IP55相当の防水は安心
前機種からの耐衝撃に加えて、新たにIP55相当の防水・防塵に対応。
いわゆる”TRIPLE PROOF”で外出先で使うのにも安心度が増しました。
実際、イヤホンを雨の中で使って壊してしまう人もいるので、意外と大事なポイントです。
ただ、耳から外れやすいのでアウトドアや、ジョギングで使うのは厳しいと思います。
接続良好!低遅延でストレスフリー!
購入前に一番気になっていたのが、接続の安定性。
外出先でも途切れるという経験がなく、音飛びや遅延もありません。
他の方のレビューでは動画再生時に遅延が気になるとありましたが、私は感じませんでした。
Sony WF-1000X(2017年発売)などは音飛びが酷かったので、3年での進化を感じます。
SCMS-T対応だからワンセグも聞ける!
SCMS-Tは、コピー防止のためのコーデックの一種。
実際に利用機会がある人は少ないと思いますが、ワンセグ等の視聴では必須です。
プロファイルもA2DP、AVRCP、HFP、HSPと一通り対応しているので、困ることはまずなさそう。
JVCのアプリには非対応
”JVC Headphones Manager”というアプリがあります。
アプリには、イヤホン紛失時に役立つFIND(捜索)機能や、音質切替などがあります。
この50Tではなく、上位機種の70BTでないとアプリは使えないので注意してください。
ただ、このアプリの評判が今ひとつなので、非対応でもがっかりする必要はありません。
改善してほしいところ
操作方法(特にペアリング)が非直感的
操作方法で一番迷うのがペアリングだと思います。
NFC非対応なので、手動で設定が必要ですがなかなか難しいです。
一応、”両方のボタンを3秒長押し”とだけ覚えて試行錯誤すればなんとかなります。
ケースが大きすぎてかさばる
ケースは50gと軽いのに、大きくて窩さばります。
高さがもう少し低く抑えられていると、バッグに収まりがよいです。
バッテリーが小型な分、もう少しコンパクト化を図ってほしいものです。
耳から外れやすい
完全ワイヤレスイヤホンの宿命は、耳から外れること。
フックを使わず耳の孔にフィットさせるだけなので、結構外れます。
今の所失くしたことはありませんが、2,3時間使っていると1度は落下しています。
気になるようならフックを使うか、一回り大きなイヤーピースを使う必要がありそう。
ボタンを押すと耳が痛い!痛すぎ!
側面のワンボタンですが、硬すぎます。
押すとイヤホンが耳の孔に押し付けられてかなり痛いです。
もっと柔らかくしてくれないと、痛みを我慢してボタン操作する羽目になり不快です。
私は、ボタンを押す時はわざわざ耳から外して操作しています。
NFMIに対応してほしい
NFMIは、左右のイヤホン間を飛ばすのための通信技術です。
片側でBluetoothで受信した後、反対へは電波でなく磁力で通信することで安定性が抜群です。
この50Tでも左右間の通信不良は体験していないのですが、NFMI対応だとより安心して使えます。
高級機は大体がNFMI・MiGLOに対応しているので、50Tにも対応してほしいものです。
感想
買ってよかったと思う!
改善してほしいところもありますが、全体では満足しています。
完全ワイヤレスの快適さに慣れると昔の有線イヤホンに戻れません。
細かな(でも地味に大切な)ところが改善されたら、買い替えてもいいかも。
黒・グレー以外はかなりポップな色合いなので、人を選ぶとは思います。
佐藤千亜妃さんのインタビューが気になった
最近人気な”きのこ帝国”でVocalの佐藤千亜妃さん。
JVCのインタビューで、HA-XC50T-Aの感想を答えていました。
音質よりも”色がすごく可愛い”というのが最初にくるのが少し意外でした(笑)
4色展開のうちのターコイズブルーも似合っていて素敵ですね。
購入するには?
売れているので、扱っているお店は多いです。
他の方のレビューもぜひ参考してみてください。
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