【画像付き】ノートPCメーカーの評判・特徴を比較解説してみた

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ノートPCを製造・販売しているメーカー約30社を3行コメント付きで比較してまとめました。
日本メーカーと海外メーカー(さらに中国と西側メーカー別)で分類しているので、分かりやすいです。
詳しく知りたいと気になったらすぐ飛べるように、公式サイトやレビューサイトへのリンクも用意しました。

目次

日系メーカー

2000年頃までNECと並び日本のPC市場を牽引していましたが、現在は中国の聯想集団(Lenovo)傘下。
法人営業に強い点は同じで、ChromebookLOOXのようなタブレットタイプも広く展開しています。
ただ、「ふくまろ」という独自AI搭載を売りにしていますが、邪魔なので早く削除してほしいものです。

世界最軽量モバイルPC(13.3inchで634g~)のUHシリーズは、売れ行きはともかくとして有名です。
※軽いと話題のMacbook Air M2モデル(13.6inch)は1,240gもあるので比較になりません。

資本構成中国・聯想集団51%, 富士通44%
ブランドFMV (FMV LIFEBOOK / FMV LOOX)
価格帯5万円前後~

dynabook (ダイナブック)

dynabookは、元々は東芝を代表するPC事業でしたが、2018年にSHARPが買収。(2000年頃まで世界シェア1位)
現在は国内事業中心になり1/10の規模になったものの、BtoB中心でノートPC以外にも事業を広げています。
BZシリーズのようなDVDドライブ付きのノートPCやモバイル用dynabookだけでなく、”dynaEdge”のようなデータ処理用の小型端末など守備範囲は広いです。

ちなみに、dynabookの弱点としては、ヒンジカバーが割れてなくなることがよくある故障(破損)箇所です。

資本構成シャープ株式会社 (100%)
ブランドdynabook (AZ/BZ/CZ/PZ/RZ/GZ/MZ/SZ/FZ/VZ/KZ)
dynaEdge
価格帯5万円前後~

Panasonic (パナソニック)

Panasonic(旧松下電器)は、法人向けを中心に堅牢性を最重要視したPCを展開しています。
高価格帯ですが、WEB登録だけで4年間の無償保証や、保守サービスが充実していることも理由の1つ。
やや独特なトラックパッドに慣れが必要な点だけは好みが分かれるところですが、中古でも人気が高く、”現場”での信頼性の高さを考えれば売れるのも納得です。

実際に、工事現場や法執行機関、米軍などの軍隊でも使われているのをよく見かけます。

会社名パナソニック株式会社
ブランドLet’s note (レッツノート) / Toughbook (タフブック)
価格帯15万円前後~

VAIO (バイオ)

VAIOは、ソニーから独立したPCメーカーで、BtoCからBtoBを中心に転換しています。
高級モバイルノートPCに強みがあり、デザイン性と機能性にVAIO独自の世界観があります。
”安曇野FINISH”をうたう日本製PCが多く、カーボンを多用するなど素材にもこだわっています。

ただ、以前はデザイン優先で耐久性にかけるモデルもみられたため、中古VAIO購入時は注意すべきポイント。
(現在市販されているVAIOではだいぶ改善してきたと思われるので、新品なら問題ないと思いますが…)

資本構成VJホールディングス3株式会社 (91.7%) / ソニーグループ株式会社(4.7%)
ブランドVAIO
価格帯15万円前後~

NEC (日本電気)

NECのPC部門は、現在は中国の聯想集団(Lenovo)に実質的に買収されています。
Lenovo・富士通・NECの3社が同じグループになり、3社合計だと国内シェアの1/3を占めています。
法人営業に強く、家庭用では据え置き型ノートPCがメインで、積極的に選ぶ理由を見つけられません。

資本構成NECレノボ・ジャパングループ (中国・聯想集団傘下)
ブランドLAVIE
価格帯10万円前後~

EPSON (エプソン)

エプソンは、直販でBtoB中心に展開していて、保守に強みがあるのが特徴。
価格も性能も保守性もバランスが取れていて、日本メーカーを要件にしている企業で採用されることが多いです。
ノードPCはバッテリー交換対応・有線LAN対応の数機種のみで、デスクトップPCに力を入れているようです。

筆者も個人的に愛用していましたが、残念ながら最近は海外勢に押されてあまり勢いがないようです。

会社名セイコーエプソン株式会社 (TYO: 8050)
ブランドEndeavor
価格帯7万円前後~

Mouse Computer (マウスコンピューター)

マウスコンピューターは、”国内製造”を売りにしているBTOメーカーとしては規模が大きいメーカー。
2021年まで乃木坂46がCMキャラクターになり知名度を高めましたが、現在は契約が終了しています。
最近はいまひとつで、Google検索候補でもまず「マウスコンピューター ひどい」「最悪」と出てくるほど。

資本構成株式会社MCJ (100%)
ブランドmouse / GTUNE / DAIV / MousePro
価格帯7万円前後~

iiyama (イイヤマ)

iiyama PC」は、マウスコンピュータの傘下ですが、長野県の豊野工場で製造されています。
どちらかというと液晶モニターメーカーとして有名ですが、ノートPCではグラボが強い製品が多いです。
大画面で画像処理能力の高さから、動画編集用にiiyama PCを選ぶ人を最近は周りでよく見かけます。

ロゴとしてインフィニティ(∞)マークを使っていますが、富士通のものとはデザインが異なります。

資本構成株式会社MCJ (100%)
ブランドSTYLE∞ / SENSE∞ / SOLUTION∞ / DEEP∞
価格帯7万円前後~

海外メーカー (中国以外)

日本HP (Hewlett-Packard / ヒューレット・パッカード)

世界シェアTOP3の一角を占める大手PCメーカーながら、東京都昭島市で日本製PCを送り出している日本HP。
安いモデルでは中国製ですが、BTOモデルやビジネス向けPCは”Made in Tokyo”でも結構割安なのでお買い得。
高品質で整備性が高く、あまり無茶な設計をしないために高信頼性で、業務用でも安心して買えます。

ほぼ全モデルで整備マニュアルが公開されていることが好きで、筆者は日本HP製のPCをとくに愛用しています。

※2015年に米国の”Hewlett-Packard Company”が分社し、PC事業中心のHPI(HP Inc.)とサーバー事業中心のHPE(Hewlett Packard Enterprise)に分かれました。そのため、HPIでは”ヒューレット・パッカード”という名称を避けて”HP”ブランドを使うようになっています。

会社名株式会社日本HP (米国)
公式サイト日本HP
ブランドCompaq / Probook / Elitebook / Pavilion / ENVY / OMEN / Victus
価格帯5万円前後~

DELL (デル)

日本HPと双璧をなす米国の大手PCメーカーで、比較的シンプルなPCが多いのが特徴。
個人用PCだとデザイン優先で耐久性に疑問符のつくモデルも以前はあリましたが、全体的には信頼性は高め。
家電量販店でも取り扱いが多いのですが、オンラインストアのほうがクーポンなども加味すると割安です。
(※以前に2.4万円送料込で15.6インチのWindowsノートPCを購入したこともあります)

ちなみに、メーカー保証が独特で、譲渡の場合には最初の購入者の住所も伝えて”所有権の移行手続き”が必要。

会社名デル株式会社 (米国)
公式サイトデルオンラインストア
ブランドInspiron / XPS / Dell G series / ALIENWARE / Precision
価格帯5万円前後~

Apple (アップル)

知らない人はいないであろうAppleのPCといえば、MacOSを搭載したMacbookとiMac。
OS別のシェアはWindowsの約1/10ですが、デザイン業務向けやファッション感覚で導入する企業も多いです。
価格帯性能が低く、操作感覚が独特なので、Macの世界観にハマらないと使いこなすのは意外と大変。

最安最軽量のMacbook Airでも1.2kg×17万円のヘビー級なので、Windowsに汎用性は劣ります。

会社名Apple Inc. (米国)
公式サイトApple公式ストア
ブランドMacbook / iMac
価格帯15万円前後~

LG電子 (エルジー)

韓国の2大家電メーカーで、黒物家電に強いサムスンに対して、白物家電で世界最大シェアのLG電子。
最近はノートPCに力を入れていて、超軽量・堅牢性・バッテリーのバランスが最強のGramシリーズが人気。
液晶画面にもこだわっていて、アスペクト比16:10、14/16/17インチでの画面展開、解像度なども絶妙です。

※バッテリー性能などや指紋センサーなどを省いて価格を安くした”LG Ultra PC”と間違えないよう注意してください。

会社名LG Electronics Inc. (韓国)
公式サイトLG公式サイト
ブランドGram / LG Ultra PC
価格帯10万円前後~

Microsoft (マイクロソフト)

Windows & Officeを開発するMicrosoftが、2012年にハードウェアの肝煎り事業として始めたSurface。
当初の”Surface Pro”のようなタブレットPCのみから、”Surface Laptop”など普通のノートPCも投入中。
Apple対抗のためかデザイン重視かつ高級路線ですが、Microsoft謹製の安心感もあってそこそこ売れています。

会社名日本マイクロソフト株式会社 (米国)
公式サイトMicrosoft公式サイト
ブランドSurface (Surface Pro / Surface Book / Surface Laptop etc.)
価格帯10万円前後~

ASUS (エイスース)

マザーボードで世界シェアNo,1で、ネットブックで一般の認知度も高まった台湾企業のASUS。
有機EL搭載ノートPCや、タッチパッド内蔵テンキーなど先進的な機能を搭載するなど独創的です。
売り方が少々地味なため、あまりシェアは高くないのですが、高性能・高機能を求めるコアなファンが多く一定の人気があります。

読み方は、”アスース”などとも呼ばれていましたが、公式に”エイスース”に統一されました。
ちなみに、”ASUSのあんしん保証”は「どんな壊れ方でも」対応なので、かなり評判がよくておすすめ。
(物損保証込み3年保証で税込14,800円で入れるのは、ASUS以外に聞いたことがありません)

会社名ASUSTeK Computer Inc. (華碩電脳股份有限公司) (台湾)
公式サイトASUS公式サイト
ブランドVivoBook / Zenbook
価格帯7万円前後~

Acer (エイサー)

Acerは、ASUSと並ぶ台湾の大手PCメーカーで、液晶モニターやChromebookで馴染みがある人も多いはず。
一般向けスタンダードノートPCだけでなく、ゲーミングPCやChromebookに注力していて一定の人気があります。
世界的シェアTOP5の割に国内の知名度は低いですが、徐々に家電量販店でも取り扱いが増えてきている印象です。

2007年には米国のGatewayを買収したことや、日米メーカーのPCのOEM生産を手掛けていることでも有名です。

会社名宏碁股份有限公司 (台湾)
公式サイトAcer公式サイト
ブランドSwift / Aspire / ConceptD / Nitro / Predator
価格帯5万円前後~

msi (エムエスアイ)

MSIは、台湾の大手マザーボード&グラフィックボードメーカーで、PC事業はゲーミングPCに注力しています。
ゲーミングPCは、排熱性や応答性能、キーボードの打鍵感といった細部までこだわっていて高品質なのが売り。
ごつすぎず一般受けする比較的シンプルなデザインの機種が多く、設計力・技術力の高さを見せつけています。

会社名微星科技股份有限公司 (台湾)
英名:Micro-Star International Co., Ltd.
公式サイトMSI公式サイト
ブランドKatana / Summit / etc.
価格帯10万円前後~

GIGABITE (ギガバイト)

GIGABITEは、マザーボードやグラフィックボード(グラボ)で高いシェアを持つ台湾企業。
実は、ゲーミングPCやクリエーターズPCを中心にノートPCも製造していて、高性能に定評があります。
世界初の有機EL搭載PCを発売したことでも知られていて、ハイエンドPCでは高いシェアを持っています。

会社名技嘉科技股份有限公司 (台湾)
公式サイトGIGABITE公式サイト
ブランドAORUS / AERO
価格帯10万円前後~

海外メーカー (中国)

Chuwi (ツーウェイ)

2014年に深セン市で創業した新しいPCメーカーで、Amazonを主要販路に急成長中。
以前は怪しい中華系メーカーの一つとして扱われていましたが、Windows PCと思えないほど激安なのも理由。
最近は品質も向上してきていて、(実物よりベゼルを細く見せるなどの)やりすぎな画像加工も減ってきた印象。

情報セキュリティ面から積極的におすすめはできませんが、どうしても5万円以下でスタイリッシュなWindows PCを選ぶならChuwiはオススメです。

会社名驰为创新科技 有限公司 (中華人民共和国深圳市)
ブランドUbook / HeroBook / HiPad
価格帯3万円前後~

jumper (ジャンパー)

1997年設立で、ネットブックのようなやや小型のノートPCを販売しているjumper。
テックウインド株式会社が一部製品の正規代理店になっていますが、通販では並行輸入品が目立ちます。
低価格製品が強みなので、一見するとスタイリッシュでも重量があったり、プラスチック感が強かったりといった少々の粗は気にならない人なら選択肢に入ってくるメーカーです。

会社名Shenzhen Zhongbai Technology Co., Ltd.
公式サイト公式サイト(English)
ブランドEzbook / Ezbox / EzPad
価格帯2万円前後~

Huawei (ファーウェイ)

米中貿易戦争に巻き込まれてスマホから実質的に撤退したファーウェイですが、PC事業に力を入れています。
どこかで見たようなデザインも多いですが、技術力に定評のある華為だけに質実剛健なPCを送り出しています。
ただ、キーボード中央のダミーキーにカメラを内蔵する設計は、下から覗かれるので顔の映りが悪いうえ、なれないと押し間違えやすく苦手とする人が多いです。

会社名華為技術有限公司 (中華人民共和国深圳市)
公式サイトファーウェイ直販公式サイト
ブランドMatebook
価格帯10万円前後~

Lenovo (レノボ)

IBMのPC事業の買収で大和事業所も手に入れて、ThinkPadブランドも展開しているLenovo(聯想集団)。
世界3大メーカーの1つだけに、高級ノートPCから4万円程度の廉価なPCまでフルラインナップが特徴。
米国では情報セキュリティの面から排除されているメーカーですが、逆説的にはそれだけ高い技術力・品質とコスト競争力を持っていることの裏打ちでもあります。

会社名聯想集団 (中華人民共和国香港市)
公式サイトレノボ公式オンラインストア
ブランドThinkPad / ThinkMate / IdeaPad / YOGA
価格帯5万円前後~

TECLAST (テクラスト)

TECLASTの読み方はテクラストで、中国語ではタイディエン(台電)と読みます。1999年設立の企業です。
中国系IT企業としては珍しく深セン市ではなく、広州市に本社があり、ノートPCとタブレットが主力事業。
Celeronのような低スペックCPUと高解像度液晶に、薄型の今風の外装を載せた典型的な中華ノートPCメーカーです。

会社名广州商科信息科技有限公司 (中華人民共和国広東省広州市)
英名:Guangzhou Shangke Information Technology Co. Ltd.
公式サイトTECLAST公式サイト
ブランドT.BOLT / F Series
価格帯2万円前後~

GM-JAPAN (ジーエムジャパン)

GM-JAPANは、グローバル商事という商社のブランドです。おそらくODM生産と思われます。
この会社は2010年設立で、中古パソコン通販のUsed Funも運営していることもありコスパ意識が高めです。
全体的には、無駄を省いて、安い素材でもなるべくスタイリッシュにすることで、低価格とデザインを両立したPCを多く発売しています。

会社名グローバル商事株式会社 (東京都板橋区)
公式サイトグローバル商事株式会社公式サイト
ブランドGLM
価格帯3万円前後~

いかがでしたか。
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ぜひ参考にしてみてください。

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著者情報

Rankmanのアバター Rankman Director

ガジェットブログ運営歴10年+αで、AndroidオタクのWEBエンジニア。
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